人によってさまざまな好みや個性が表れる髪型ですが、いつもと違う髪型を試してみたいと思ったことがある方は多いのではないでしょうか。

そのような方は、ディスコネクションカットという手法を用いることにより違った髪型を楽しむことができます。

今回は、そんなディスコネクションヘアスタイルについて紹介していきます。

「ディスコネクション」とは、「コネクション（繋がり）」という単語の否定形となりますので「繋げない」や「繋がりを断ち切る」という意味の単語となります。

つまり、セクションカットをする場合にセクションごとにつながらない構造にカットする手法を指します。

例えば、ボブヘアーで後頭部の丸みをきちんと出したい場合、襟足部分を短く切り、

短く切った襟足部分とつなげずに表面の髪の毛を流すという手法を用いることにより、丸みを強調した仕上がりにすることができます。

通常のヘアカットの場合は、髪が伸びてきても形が崩れにくくまとまりが良いのですが、

毛量や毛の流れは多種多様で癖の強い髪質をしている方の場合は通常のヘアカットでは修正が難しい事があります。

そのような場合にディスコネクションカットが役に立ちます。

ディスコネクションには髪のダメージが少ないことやスタイリングが楽などのメリットがありますが、

多様なバリエーションの髪型を作ることが可能なのもポイントです。

個性的な髪型にするために使用されることが多かったディスコネクションですが、

現在では癖の強い髪に悩む方や髪へのダメージを少なくする目的で使用されることも多くなりました。

「ディスコネクトショートボブ」と呼ばれる、普通のショートボブとは違い見る角度によって見た目が異なる髪型や、

動きがありボリュームも減らしやすい「グラデーション・オン・グラデーション」、

無造作な束感を出しやすい「レイヤー・オン・レイヤー」など、毛量の多い方に向いている髪型がたくさんあります。

ディスコネクションはとても便利な手法ではあるのですが、つながりのないカットなだけに長さの設定が難しく、

単にディスコネクトしただけではどうしてもフォルムが不自然になってしまいます。

したがって、ディスコネクトするだけではなくインナーセニングやラインセニングなどといった技術も必要になってきます。

それだけではなく、美容師によって削り方に個性が出やすい手法なのでディスコネクションカットをした後の

次のヘアスタイルに大きく影響が出てくることがあります。髪を伸ばしていきたいという方や、

色んな髪型を試してみたいという方はよく検討をしたうえで、ある程度決まった担当の美容師を見つけてからトライするようにしましょう。