ヘアカットの方法には実に沢山の種類がありますが、大きく分類するとブランドカットやレザーカット、

そしてドライカットに分けることができます。

それぞれのヘアカット方法の特徴や魅力・持ち味などをまとめました。

ブラントカットは、日本では「切りっ放し」や「ぱっつん」といわれているカット方法です。

海外で考案されたカット方法で、毛先をウエットにした状態で直線的（垂直）なカットを行います。

手に納まる程度の小さめのシザーを使用して、リズミカルかつ正確にカットしていくのが特徴です。

ブライントカットは、マッシュルームヘアやボブといった重ためのヘアスタイルに適したカット方法で、

毛先のラフな動きや懐かしさのある雰囲気を演出することができます。

ボブやミディアムの毛先のまばらなはねが気になるという場合にも、ブライントカットをとり入れることで、

外はねのアレンジやウエーブヘアなどを楽しみやすくなる上、こなれ感が出やすいのも魅力です。 

ブラントカットが日本で広まるまで主流だったのが、髪をカミソリで削ぐようにカットしていくレザーカットという技法です。

レザーカットの大きな特徴は、仕上がりが軽いことや、感覚的に素早くカットできるということです。

レザーカットなら、重い毛先をボリュームダウンさせることができるため、毛先がまとまりやすくなります。

例えば、ショートストローク・ロングストロークといった使い分けをするだけでも、ヘアスタイルを簡単に作ることができます。

レザーカットは、毛先に無作為な動きやニュアンスを出すのに効果的な技法ということから、

はさみでカットした後にカバーする補佐的なカット方法として使われる場合が増えている傾向にあります。

ドライカットは、自然な状態まで乾かした髪の毛をカットする方法です。

一人一人の髪の質はもちろんのこと、ボリューム感やクセなどにも応じたカットができるという魅力があります。

不自然にテンションをかけてカットすることもなく、細かく長さと毛先を調整していきます。

まるで彫刻を削るかのように一束ずつ切っていく技法なので、高度な技術力や精神力などが必要とされます。

ドライカットならではの持ち味として、ヘアスタイルを再現しやすくて家庭での手入れが簡単な点や、

日数が経過してもスタイルが崩れ難く長持ちしやすい点、個人のボディーのバランスやライフスタイルまでを考慮した上でカットすることができるという点などが挙げられます。