美容師の腱鞘炎について
2019.11.01

美容師の腱鞘炎について

美容師の仕事を続けていくと、思わぬ怪我に悩まされる事があります。
代表的なものが腱鞘炎で、放置すると痛みでボールペンを握ることができなくなるなどの恐れがあります。
予防や治療をすれば改善される症状ですので、その概要を紹介します。

☆美容師に多い怪我は腱鞘炎

美容師は仕事上、常に手や指を動かしています。忙しい時期や、まだカットなどに慣れていない新人の時は手を休めることも少なく、結果、手を痛めてしまいます。
特に美容師に多い怪我は腱鞘炎です。
これは、しびれを伴う痛みや腫れなどの症状が現れ、手や指を酷使することによって発症するものです。
指を動かす時、指の筋肉だけではなく手首から肘の間の筋肉も連動して使われており、その筋肉と指の動きを腱という結合組織繊維束が手の骨を動かして、
指の曲げ伸ばしの動きをサポートしています。
そして腱の周りには腱鞘というトンネルのようなカバーがあり、手や指を動かすとその腱と腱鞘が擦れ合い、過度に擦れ合うと腱鞘内に炎症が起こり、腱鞘炎という症状になってしまいます。

☆美容師の腱鞘炎の予防方法

腱鞘炎は、美容師に多い怪我の一つですが、他の腱鞘炎の方と共通しているのは同じ部分の使い過ぎや、同じ姿勢を長時間続けていることです。
ですので、腱鞘炎の予防方法としては、できるだけ同じ姿勢をとらないことや、同じ動作を続けざまにしないことです。
ですが、美容師の仕事上、無理な場合も多いものです。そんな時は指や手首のストレッチをすると良いです。
また、美容師の作業をする時に肘と手首だけで作業をするのではなく、肩甲骨や大腿四頭筋などの肩のあたりも使うように意識付けると、力や負担が分散されます。
イスの高さを変えてみることや、膝のクッションを利用する方法もあります。
肩回りの筋肉や肩関節が正常に動いて、柔軟性もあれば、腱鞘炎の予防につながります。

☆腱鞘炎の治療方法

美容師に多い腱鞘炎は、怪我です。なので、一番の治療方法は安静にすることです。
休日はできる限り手首や指を使わない、患部を温めるなどの対処をすると良いです。
テーピングやサポーター、湿布や注射などの治療法もあるので、痛みがひどい場合は病院で診てもらいましょう。
また、予防法として肩甲骨や肩の筋肉を使うことを意識するのと同じで、整体で固まった筋肉をほぐす治療を受けると腱鞘炎の改善の効果があります。
なお、慢性的な痛みには温める方法は効果的ですが、急な痛みや激しい痛みの時は、患部が炎症を起こしていることもありますので、その場合は冷やす処置を行ってください。
整体も痛みが悪化する場合があるので、痛みが治まってから治療を受けるなど、治療のタイミングも重要です。

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