美容師が覚えるべきカラー剤の選び方
2017.07.15

美容師が覚えるべきカラー剤の選び方

美容院のメニューの一つであるカラーリングですが、この作業は一見簡単そうで、実はとてもテクニックのいる作業なのです。
一度突き詰めだしたらきりが無く、中にはカラーリング専門の美容師を雇っているお店もあるようです。
素敵なカラーリングをするにはどんなカラー剤を使えばいいのか、見ていきましょう!

☆初めて染める客のカラーリングの場合

初めて染めるお客様のカラーリングの場合、お客様がどんな髪質であるかをしっかり判断しなくてはいけません。
お客様自身初めてなので、自分の髪質についてよく分からないと思います。こちらがきちんと分析し、素敵なカラーリングに仕上げましょう。
まず見るべきポイントは、染まりがいいか、悪いかです。染まりがいい場合は、そのまま染めてください。
悪い場合は、通常よりも明るいトーンのカラー剤を選びましょう。大体、2くらいレベルを上げればちょうど良くなる例が多いです。
次に見るべきポイントは、染めた時にどんな色になりやすいかです。主に、黄色くなりやすい人と赤くなりやすい人に分かれます。
黄色を抑える場合は紫色色素が多く含まれるカラー剤、赤色を抑える場合は緑色色素が多く含まれるカラー剤を選びましょう。

☆二回目以降に染めるの客のカラーリングの場合

二回目以降に染めるお客様のカラーリングの場合、最大の難点は毛の根元と毛先で色が変わってしまうことです。
カラーリングの原理は、髪の毛に含まれるメラニン色素を抜き、そこに新しい色を加えるというものです。
なので、もともと色素が抜けている毛先は明るく、これから色素を抜かなくてはいけない毛の根元は暗くなってしまいます。
これを改善するために、髪の上下でカラー剤を変えましょう。メラニン色素が少ない毛先には、もともと持っていた色素を補う必要があります。
つまり、ブラウンが多く含まれたカラー剤を選ぶようにすればいいのです。逆に考えると、色素が多い根元はブラウンが少ないカラー剤を選んでください。
とても技術のいるカラーリングなので、慎重にカラー剤を選びましょう。

☆毛髪のダメージがある客のカラーリングの場合

毛髪にダメージが見られるお客様は、毎日のドライヤーや紫外線で毛先が明るくなっているのが見られます。
そのため、毛先はダメージによって明るく、毛の中部は前回のカラーリングによってやや明るく、根元はメラニン色素によって暗く、という具合に三段階の色合いになっている場合が多いです。
この場合は、ブラウンの含有量を三段階に分けましょう。毛先に行くほどブラウンが多く含まれるようにすれば、均一に染めることが出来ます。
また、これはお客様の判断が必要な問題でもあるのですが、これ以上のダメージを減らすことも大事です。
髪の内側まで脱色をしないマニキュアは髪のダメージを抑えることが出来るので、お客様とご相談してください。

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